教えて!Q&A
「ダイレクト昇華印刷」と「昇華転写捺染」の仕上りの違いを教えて下さい。
当サイトでは、上記の方法に「溶剤型インクジェットプリント」を加えた3種類の方法で旗や横断幕を製作しています。使い分けの基準は至ってシンプルで、「生地」によって使い分けます。
例えば、ビニールターポリンは溶剤型インクジェットプリント、
ポンジやスエード、トロマットはダイレクト昇華印刷、
ツイルや帆布だと昇華転写捺染、という具合に。
詳しくはこちらの印刷方法のページに掲載していますのでご覧ください。
さて、ご質問の「ダイレクト昇華印刷と昇華転写捺染の仕上がりの違い」ですが、凄い違う!という程ではありませんが、
・昇華転写捺染の方が発色がいいというか、色鮮やかに仕上がります
・昇華転写捺染の方が触ると表面が滑らかな感じに仕上がります
どうしてこうした違いが出来るのかと言いますと、それは製作方法が違うからなのですが、もう少し詳しく言うと、ダイレクト昇華印刷は文字通り「印刷」であるのに対し、昇華転写捺染は「染め」だからです。
昇華転写捺染【染め】 | インクジェットプリンターで一旦転写紙に印刷した後、それを生地に重ねて熱で転写させる。 |
ダイレクト昇華印刷【印刷】 | 転写紙を使わず、文字通り生地に直接プリントし、そのまま高温で熱をかける。 |
読み比べていただくとお分かりの通り、言ってしまえば「転写工程」があるかないかだけの差なのですがそれが、片や生地の上にインクを載せる「印刷」、方や生地自体を染める「染め」の違いを生み、結果、発色や滑らかさの違いを生みます。
印刷方法が違うとなぜ発色が違ってくるのか興味がある方は、姉妹サイト『オーダーのぼりドットコム』の、こちらのQ&Aで詳しく説明していますので良かったらご覧下さい。
https://www.order-nobori.com/faq/detail/1093
昇華転写捺染の方が表面が滑らかな感じに仕上がるのは、ダイレクト昇華印刷は、生地に直接印刷しても滲まないように生地表面に特殊なコーティングをして少しゴワゴワしているのに対し、何もコーティングする必要がなく、無垢の生地の風合いそのままで、滑らで柔らかいからです。
説明文だけでは分かりづらいと思いますので、無料の生地見本帳をご請求いただき、実際にその目や手でご確認ください。冒頭に書きました通り、生地によって製法を使い分けていますので、同じ生地にそれぞれの製法で作った生地サンプルの用意はありませんが、ツイル(昇華転写捺染)とスエード(ダイレクト昇華印刷)、トロマット(ダイレクト昇華印刷)等で、その違いをご確認いただけるはずです。ぜひ手に取ってお確かめください。
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