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ターポリンとは|その特徴や種類、お勧めシーンを徹底解説

2023年02月26日

初めて横断幕を作る際、生地選びはとても悩むポイントですよね。

屋内か屋外、応援用か広告用かで最適な生地が異なるため、その判断はとても難しいです。

そんなお悩みの一助になればと思い、今回は横断幕の生地で人気の『ターポリン』に注目し、特徴や種類、用途を解説します。

生地の選び方にも触れているので、自分が使う方法でターポリンが最適かどうかも分かります。ぜひ最後までご覧ください。


ターポリンとは|基本的な知識


ターポリンとは、ポリエステルの繊維に特別なビニールのコーティングを施した素材。この加工により、ターポリンは非常に丈夫で水をはじく性質を持っています。屋外での使用に適しており、学校やイベントで使われる横断幕、飲食店の懸垂幕、さらには建設現場で使われるシートなど、幅広く利用されています。


ターポリンの特徴


横断幕を作る前に知っておきたい、ターポリンの特徴を3つご紹介します。


防炎性

ターポリンは燃えにくい素材です。特に当店のターポリンは標準で防炎加工を施していますから、火が燃え広がりにくいという特徴があります。

消防法において、不特定多数の人が出入りする建物や施設(デパートや地下街、高層ビル、イベント会場など)では、防炎加工が施された製品の使用が義務付けられています。オプションで防炎加工をしなくても、これらの場所に持ち込めるのは、大きなメリットです。
※防炎シールは別途購入が必要です


防水性

ターポリンはビニール素材なので、傘のように水を弾きます。小中学校のテントにターポリンが使われているため、ピンとくる方も多いでしょう。その防水性が買われ、最近ではメッセンジャーバッグやキャンプ用品にもターポリンが使われています。
ショルダーバッグ ブラックターポリン


耐久性

耐久性の高さも、ターポリンの大きな特徴です。

環境にもよりますが、ターポリンを屋外に設置した時の耐用年数は約3年。ポリエステル素材のトロマットだと1年程度で破れてしまいますから、ターポリンの方が3倍近く長持ちします。


ターポリンの種類


世の中には10種類以上のターポリンが存在しますが、当社で扱っているのは3種類です。お勧め用途と共に、その特徴を説明します。


ターポリン

ターポリン
耐久性抜群のビニール素材で、色褪せしにくく、長期の常設にお勧め。ターポリンの中で最もポピュラーな素材で、汎用性が高いのが特徴です。

質量:510g/u
厚み:0.4mm
用途:店頭販促の垂れ幕/学校の横断幕/養生幕(現場シート)など

例)横幅3000mm×縦1000mmの横断幕では、約1.5kgの重さがあります。
3(m)×1(m)=3(u)
3(u)×510(g/u)=1530g。


メッシュターポリン

メッシュターポリン
メッシュターポリンは、風除けの穴が無数に開いたメッシュ状の素材。軽量で扱いやすく、風の強い場所にお勧めです。風が抜けるため、バタバタとうるさい音もしません。その反面、ターポリンよりも細かい柄や小さな文字は見えにくいです。

質量:260g/u
厚み:0.34mm
用途:屋外の大型広告/全国大会を祝う横断幕/養生幕(現場シート)など

例)横幅3000mm×縦1000mmの横断幕では、約0.78kgの重さ。ターポリンの約半分程度の重さで製作できます。
3(m)×1(m)=3(u)
3(u)×260(g/u)=780g。


遮光ターポリン

遮光ターポリン
生地の質感や見た目は、基本のターポリンとほぼ同じ。ターポリンとの違いは、中層に黒い生地をサンドしている点です。そのため遮光性が高く、両面に違う柄を印刷することができます。

質量:610g/u
厚み:0.48mm
用途:ショッピングモールや街中などの垂れ幕、タペストリー

例)横幅3000mm×縦1000mmの横断幕では、約1.83kgの重さ。遮光材をサンドしている分、他2種類よりも重みがあります。
3(m)×1(m)=3(u)
3(u)×610(g/u)=1830g。


ターポリンのメリット・デメリット


特徴の章と内容が重複しますが、やはり耐久性の高さが大きなメリットと言えます。実際屋外に常設されている横断幕は、ほとんどがターポリンです

さらにターポリンは、発色が鮮やかです。生地の断面に凹凸が少ないので、イラストや写真を綺麗に印刷できます。
ターポリンへの印刷

ポリエステル素材と比較すると、生地幅が大きいという特徴もあります。トロマットの生地幅は1760mmですが、ターポリンの生地幅は4500mm(遮光ターポリンは3000mm)。

トロマットとは
屋外の横断幕にも使われる軽くて丈夫な生地。ポリエステル素材なので、小さく折り畳めて持ち運びや保管が楽です。手触りはざらっとしており、マットな質感が特徴。

ターポリンの印刷機はロール状になっており、長辺に制限はありません。短辺が生地幅を超えない限り、1枚もので製作できます。

例)横幅10,000mm×縦4,000mmの横断幕の場合
長辺=10,000mm、短辺=4,000mmのため1枚の生地で製作可。

余程大きい垂れ幕・横断幕でないと、短辺が4,500mmを超えませんから、ターポリンで製作するものはほとんど、継ぎ目なしで製作できます
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メリットの多いターポリンにも、デメリットはあります。ターポリンのデメリットとは『コンパクトに収納できない』という点です。

ターポリンは折り畳むと、生地に亀裂が入りインクが剥げるため、折り畳んでの保管はお勧めしていません。使っていない時は、クルクルと巻いてロール状で保管しましょう。
ターポリンの幕の荷姿

横幅3,000mm×縦1,000mmの横断幕をロール状にしても、長辺が1,000mmより短くはなりません。トロマットは同じサイズでもコンパクトに折り畳めるので、ターポリンとの差は歴然です。

ただしターポリンは屋外向けですし、常設する可能性が高いと思います。ずっと付けておく場合は、持ち運びや収納することはありませんので、そこまで気にされなくて大丈夫です。


価格


ターポリンはトロマットよりも約3倍、長い期間使えるとお伝えしました。

当然「その分高価なのでは?」と思いますよね。確かにターポリンの方が価格は高いですが、1割程度しか変わりません。
ターポリンの価格表

3,000×1,000mmの横断幕にかかる製作費は、ご覧の通りです。

金額は1割しか変わらないにもかかわらず、3倍も長く使えるわけですから、ターポリンはコストパフォーマンスに優れた生地と言えます


ターポリンの主な用途


メリット/デメリットを踏まえた上で、ターポリンはどのような使い方が適しているのでしょうか。これまでの実績から、特にお勧めの用途・場所をご紹介します。


建築現場の養生幕(現場シート)

現場シート

大きな家や高層ビルを建設する場合、1〜3年の歳月がかかります。1年以内で破れてしまい、何度も設置するのは手間ですから、耐久性に優れたターポリンがお勧めです。風が強い地域や高層ビルに設置するシートには、通常のターポリンよりもメッシュターポリンが良いでしょう。

建築現場で通行人にアピールし、問い合わせを増やしたいという方は、↓こちらのページもご覧ください。


●●大会出場を祝う学校の横断幕

学校の横断幕

学校の前を通ると「祝・全国大会出場 ○○さん」と書かれた横断幕(垂れ幕)を目にしますよね。地域の方や通行人へのアピールもできますし、当の本人もこれほど嬉しいことはありません。1年程度は掲示していることが多いので、こういった横断幕の約8割がターポリンで作られます。

生徒を応援するために横断幕を作りたい!という方は、↓こちらの記事もご参照ください。


飲食店の店頭幕(垂れ幕)

店頭の垂れ幕

飲食店では、看板代わりに垂れ幕を設置している店舗を見かけます。和食屋さんは、綿風の素材を好む方も多いですが、それでも一番の人気生地はターポリンです。ターポリンは色褪せこそあるものの、3年程度ご使用いただけますから、お店の顔として存分に活躍してくれるでしょう。

飲食店の垂れ幕については、↓こちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください。


イベント会場の案内看板

展示会のターポリン製看板
発表会や展示会といった短期イベントでは、案内用の看板にターポリンがよく使われます。

一枚ものの板で看板を作る場合、大きな費用がかかりますし、搬入・設置が大変です。ターポリンなら丸めて搬入でき、自分たちで設置も可能です。

ターポリンは雨風に強い素材なので、フェスやライブといった屋外イベントでも安心して使えます。

大きさも自由に決められるため、イベントの規模に応じてサイズ決定が可能。広大なイベント会場では、遠くからでも見える大型のターポリン看板を設置し、参加者が迷わず進める道筋を示しましょう。


生地(素材)の選び方


ご紹介した用途以外の場合「ターポリンを選んで大丈夫か」と心配になりますよね。垂れ幕や横断幕を検討しているなら、以下のチャートをご利用ください。質問に答えていくだけで、自分にピッタリの生地が分かります。
生地選びチャート

屋内での使用なら


屋内で使う横断幕/タペストリーには、ポンジやスエード、トロマットがお勧め。ターポリンよりも低価格で作れますし、小さく折り畳めるため持ち運びに便利です。


屋外での使用なら


頻繁に使わないなら、屋内同様トロマットがお勧めです。

ターポリンに印刷した際の発色は綺麗ですが、ビニール特有のテカリや質感が好みでない方もいらっしゃいますよね。その場合は帆布が良いでしょう。厚手でしっかりしていますし、綿に近い風合いは老舗感を演出してくれます。

同じターポリンでも、両面に印刷したいなら遮光ターポリン、高所や風の強い場所、大型の幕ならメッシュターポリンと、設置場所や用途によって、最適な生地を選んでくださいね。
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ターポリンの特徴やメリット/デメリットは理解できたものの「実際の生地を見れたら早いのに」と思っているのではないでしょうか。

そんなあなたのために、当社では生地の見本帳を用意しています。ターポリン以外にも、旗・幕ドットコムで扱う8種類の生地を一冊にまとめた資料です。
生地見本帳

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まとめ


本記事では「ターポリンがどんな生地か知りたい!」「自分の用途にターポリンが合っているか不安」という方に向けて、その特徴や種類、メリット・デメリット、お勧めの用途をご紹介しました。

ターポリンは持ち運びに向かない生地ですが、耐久性が非常に高く、横断幕や懸垂幕、現場シートで人気の生地です。これらを検討しているあなたに、少しでも参考になれば嬉しいです。

とは言え、初めての製作であれば、まだまだ分からないことが多いでしょう。「こんな使い方をしたいんだけど、ターポリンで良い?他にお勧めの素材は?」などなど、注文前であってもご相談OKです!気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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