トロマットってどんな生地?使われる商品と費用を解説
2023年09月27日
「横断幕やテーブルクロスでは、トロマットという生地がお勧めされているけれど、どんな生地なの?」
とお悩みではありませんか。
頻繁に作るものではないので、どのような生地かが分かった上で、安心して注文したいですよね。
本記事では持ち運びに便利で、コストパフォーマンスに優れたトロマット生地について解説します。
トロマットとは?
トロマットは、ポリエステル100%の化学繊維(※以下化繊)で作られた生地です。ビニールターポリンと並んで、屋外でも十分に使える丈夫な素材ですが、ポリエステル生地なので、ターポリンと違って小さく折りたたむことができます。生地自体は軽く、持ち運びもできる万能素材。発色が良く、写真も綺麗に印刷できます。
化繊の生地では、代表的な生地が「テトロンポンジ」でしょう。
※テトロンポンジ:飲食店や不動産屋さんの店先で見かけるのぼり旗に使用される。石油由来の繊維で、水に濡れてもすぐに乾き、シワもつきにくいという特徴を持つ。
ポンジと比較すると、トロマットは質量・重さともに約2.5倍であり、耐久性に優れています。そのため、屋内はもちろん、屋外用の横断幕にも使用されます。
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防炎加工はできる?
屋内製品に欠かすことのできない防炎加工も可能です。トロマットは先防炎といって、元から防炎加工の施された生地に印刷をしますので、余分に納期が掛かる心配もありません。
【関連記事】"防炎加工"はどんな加工?
手入れと保管方法は?
トロマットは家庭用の洗濯機にかけたり、クリーニングに出すことはできません。理由はその印刷方法にあります。
ダイレクト昇華印刷は、生地に直接インクジェットプリントをする方法です。分かりやすくいうと、生地(トロマット)の上に、インクが載っている状態とお考えください。
激しい摩擦はインクが落ちる原因になり、洗濯機やクリーニングが不向きなのです。
では手入れはできないのかというと、そのようなことはありません。
手洗いで、優しくこする程度であれば、洗っていただくことも可能です。中性洗剤を使用することで、少しの汚れであれば落とせますので、ご安心ください。※漂白剤の使用はNG
手洗いの後は、色褪せを防ぐために、印刷面を内側にして、なるべくシワにならないよう干してください。乾いたら、折り畳んだ上、直射日光を避けて保管いただければ、長くご使用いただけます。
ご使用の際に、折ジワが気になるようであれば、当て布をして低温(80〜120℃)でアイロンをかければ、綺麗な状態に戻ります。
実際にトロマットを見てみたい
「ホームページの写真や説明だけでは質感が分からない」「実物を手に取って見てみたい」という方のために、トロマットを含む生地8種を1冊に綴じた生地見本帳をご用意しています。
ご覧の通り色見本としても使用いただけるので、「思っていた色ではなかった」というトラブルも避けることができます。
無料ですので是非ご請求なさってください。
トロマットが使われる商品
軽くて丈夫なトロマットは、屋内だけでなく屋外でも使用可能と述べました。ここでは、実例も交えながら、オススメの商品や用途を説明します。
垂れ幕・横断幕
トロマットを使用する定番の商品が垂れ幕・横断幕です。
■展示会や企業説明会でブース装飾の垂れ幕として
設営や撤収にあまり時間を掛けられないシーンでも、トロマットなら簡単に設置・片づけができます。
週替わりで会場が異なり、ケースに入れて郵送・移動することが多いですが、化繊のトロマットは比較的シワもつきにくいので、出してすぐに使用できます!
■部活動やチームの応援に
屋外・屋内問わず、部活動の試合や大会で掲げられる横断幕。
ずっと付けっ放しではなく、会場についてからの設営になるため、持ち運びやすさは必須です。かと言って、薄すぎると後ろが透けてしまい、せっかくの文字やデザインが見えづらくなります。
横3000mm×縦1000mmの横断幕の場合、トロマットであれば重量は約510g。500mlのペットボトルとほぼ同じ重さと考えると、持ち運びに困ることはなさそうですね。
それでいて、裏が透けることもありませんので、デザインもよく目立ち、チームを勢いづけてくれること間違いなしです。
■店舗や会場の看板代わりに
・数ヶ月限定のイベントを告知・宣伝したい
・1日限りの演奏会や入学式/卒業式で目印になるよう横断幕を設置したい
使用環境にもよりますが、屋外に付けっ放しでも、約6ヵ月から1年程度はご使用いただけます。2.3ヵ月先のイベントの告知はもちろん、年に数回のイベントであれば、十分すぎる耐久性です。
■仕上げ方法
トロマットで横断幕を製作する場合の仕上げ方法はロープ縫い込みです。文字通り、周囲にロープを縫いこむことで、耐久性が上がります。
↓垂れ幕・横断幕(屋外向け)の詳細はこちら
https://www.hata-maku.com/product/maku_out/
↓垂れ幕・横断幕(屋内向け)の詳細はこちら
https://www.hata-maku.com/product/maku_in/
テーブルクロス
屋内イベントに必須のテーブルクロスも、トロマットがよく使われます。
イベントでは通行人の目を引き、興味を持ってもらう必要がありますので、今や就職・学校説明会、展示会などで必ず見かけるアイテムです。
薄手のポンジで製作することもできますが、発色が綺麗なトロマットで製作することにより、他社との差別化を図ることができます。
同じく人気のツールである椅子カバーもトロマットで製作可能です。同じ生地で製作することで、見た目の統一感・色味を揃えることができるので、アピール力もグンと上がります!
■仕上げ方法
トロマットでテーブルクロスを製作する場合の仕上げは、三つ折り縫製です。生地の端を中に織り込むことによってほつれを防止する、最も一般的な縫製方法です。
↓テーブルクロスの詳細はこちら
https://www.hata-maku.com/product/tablecloth_hira/
バナースタンド
最後にご紹介するのは、バナースタンドです。
こちらも説明会や展示会などの屋内イベントで活躍するツール。大きな会場の場合は、防炎加工が義務付けられていますが、先に述べた通り、納期が延びることがありませんので、トロマットを推奨しています。
荷物がかさばるイメージのバナースタンドですが、トロマット生地は折り畳めばコンパクトになりますので、持ち運びにもgood!
■仕上げ方法
ハトメ加工や上下袋加工、三つ巻加工と上下の仕上げは、バナースタンドの種類によって異なります。左右はヒートカットといって、熱で溶かして固め、ほつれにくくする方法で仕上げます。
↓バナースタンドの詳細はこちら
https://www.hata-maku.com/product/bannerstand/
トロマットで製作する場合の費用
ここではトロマットの横断幕を一例に、価格をご紹介します。
当社では、お客様のご要望に合わせてオリジナルで製作していますので、表に載っていない大きさも製作できます。
ご注文・お見積りフォームでご希望のサイズを入力し、トロマットを選択すると自動で金額が出るようになっております。是非ご利用ください。
まとめ:トロマットとは
屋内でも屋外でも使用できるトロマットについて、解説いたしました。
「記事の内容が分からない」「こんな使い方をしたいがトロマットで良いか。別のオススメの生地はあるか」など、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください!
旗・幕ドットコムの岸岡でした。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
SNSでは、お客様の事例や最新情報、知って得するお役立ち記事を配信しています。