教えて!Q&A

入稿データはCMYK、RGBどちらで作成した方がいいですか?

CMYKで作成をお願いします。

印刷機は一般に、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色の掛け合わせで色を表現するからです。もちろん弊社の機械もそうです。ご家庭のインクジェットプリンターで使われているインクも同じだと思います。
CMYKは印刷機で出力するための色ですので、CMYKモードでデータをお作りいただければ、ご希望に近い色で製作することができます

「ドンピシャの色で製作できます」ではなく「ご希望に近い色で製作できます」と申し上げたのには理由があります。

おそらく、イラストレータやフォトショップといったソフトを使用してデータをお作りになると思いますが、その際   を確認しているのはモニターがほとんどだと思います。
モニターはメーカーや設定によって色の差がありますので、お客様が見ているモニターの色と私どもが確認しているモニターの色が違って見えている可能性が非常に高いです。
もちろん赤色が青色に見えるという訳ではございませんが、濃い薄い等の誤差は生じます。
ですので、お客様がイメージしているお色に近いものでは出力できるものの、ドンピシャの色での出力は難しいことになります。

モニターによって色が違って見える 

そうは言ってもロゴマークの色など、指定した色ドンピシャで出したい場合がありますよね?
そのような場合は、ご希望の色をプリントアウトしご郵送いただければ、作業者が目で見て近い色に調整をいたします。
プリントアウトしていただいた紙の印刷機と、弊社で使用している布生地への印刷機では使用しているインクが異なりますので、全く同じということは難しいですが、かなり近い色にはなります。
もちろんDICやPANTONEといった色見本帳の色番号でご指定いただくことも可能です。とにかくお客様のご希望色を私どもが把握している必要があります
こちらの動画で詳しく説明していますので是非ご覧ください。

  

RGBのデータが印刷できないかというと、そういう訳ではないのですが、印刷する際にCMYKに変換され、その際に色が変わることがあります。
と言うのも、RGBはCMYKで作ることのできる色をほぼ表現できますが、逆にCMYKはRGBの色を全て表現することが出来ないからです
下の表は色度図というもので、人間が見える色を数値化したものです。

色度図

ここにRGBが表現できる領域とCMYKが表現できる領域を入れてみると下のようになります。

色度図にCMYKとRGBの領域を入れたもの

RGBでは表現できても、CMYKでは表現できない領域があることが分かるかと思います。このRGBでしか作れない色を使ったデータの場合、CMYKに変換し印刷をすると、全く違う色になってしまいます。下の写真をご覧ください。

RGBをCMYKで出力したサンプル

左がモニターで確認している色です。右が実際にCMYKで生地に印刷をしたものです。色が変わっていることがお分かりになると思います。
特に緑やピンク、水色に関しては、全く違う色と言ってもいいくらい変わってしまいます。RGBでのご入稿をお勧めしていない理由は、CMYKでは再現することが出来ない色があるからです。

RGBは光の色で、3色を同量混ぜると白色になるのですが、CMYKはインクの色なので4色を混ぜ合わせると黒色になります。そもそもの性質が違うものなので、RGBをCMYKで表現することは難しい、ということをご理解いただければ幸いです。

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